1. ベアメタルリカバリとは
ベアメタルリカバリ(BMR、ベアメタル回復)とはハードウェアに対してリストア対象のデータを直接書き込むタイプのリカバリです。OS関連のファイルを破損してしまった場合やOSが起動しない場合でも、確実にリストアをするためには、ベアメタルリカバリをする必要があります。
ベアメタルリカバリ | データリストア |
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・オフラインリストア ・OS領域の丸ごとリストア ・Cドライブの丸ごとリストアが可能 | ・オンラインリストア ・ファイル単位など一部のデータのリストア ・Cドライブの丸ごとリストアは不可 |
bare とは「むきだしの、裸の」、metal は 「金属」という意味です。ベアメタルリカバリとはOSがインストールされていないむき出しのハードウェアに対するリカバリという意味です。
※ハードウェアにOSがインストールされている場合でもリカバリをすることができます。この場合は既存のOSに対して上書きします。
2. ベアメタルリカバリの準備
ベアメタルリカバリをする場合はベアメタルリカバリできるようにバックアップを取得しておくことが必要になります。ここでは Windows Server バックアップを使う場合を例に説明します。
Windows Serverバックアップでバックアップ対象の選択画面で「ベアメタル回復」にチェックを入れると、ベアメタル回復に必要なデータが自動で選択されます。
バックアップ完了後に「詳細を表示」からベアメタルリカバリできる状態でバックアップが取得されていることを確認できます。
3. ベアメタルリカバリの手順
リストア手順は下記を参考にしてください。OSによる違いはほとんどありません。
※参考: Windows Sever 2012 のシステムをリストアする
4. 補足
4.1. 補足1
ベアメタルリカバリを実施するとドライバも含めてリストアされます。ドライバはサーバーの機種に依存しますので、異なる機種のサーバーにリストアするとドライバをうまく認識できずに、リストア後に正常に動作しない可能性が高いです。
4.2. 補足2
BMRは ベアメタルリカバリもしくは、ベアメタルリストア の略とされていますが、Microsoft公式サイト(英語)では Bare metal recovery が使われています。
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