1.「ローカルアドレスにはプロキシサーバーを利用しない」の動作
「ローカルアドレスにはプロキシサーバーを利用しない」にチェックを入れてもLAN内の通信がすべてプロキシを迂回する(バイパスする)動作になるわけではありません。結論から言うとIPアドレス指定およびFQDN指定の場合は、インターネットアドレスと見なされプロキシを経由した通信となります。
2. 具体例
下記の構成を例に具体的に説明します。
2.1. インターネットアドレスと認識される場合
IPアドレスおよびFQDNを指定してhttp(s) 通信をする場合はローカルアドレスとはみなされず、インターネットアドレスだと認識されます。
例えば、PCからWEB Server#1 に通信をする場合を考えてみたいと思います。2つは同じネットワークセグメントに所属しています。それにも関わらず、下記のような指定をした場合、ローカルアドレスとは見なされず、Proxyを経由した通信となります。
- https://192.168.47.12
- https://WEB01.mycompany.com
2.2. ローカルアドレスと認識される例
ホスト名指定の場合は所属しているネットワークセグメントに関わらず。ローカルアドレスとして認識されます。
- https://WEB01
- https://WEB02
3. ローカルアドレスを迂回させるには
明示的に例外を指定することで、プロキシを迂回させることができます。
4. WinHTTP Proxy の動作
当編集部で検証したところ WinHTTP Proxy も同じ挙動であることが確認できました。下記のようにローカルをバイパスする設定を入れても、IPアドレスやFQDNを指定した宛先については、同じセグメントでもプロキシを経由した接続となりました。
> netsh winhttp set proxy proxy-server="10.0.0.31:8080" bypass-list="<local>"
現在の WinHTTP プロキシ設定:
プロキシ サーバー: 10.0.0.31:8080
バイパス一覧 : <local>
WinHTTP Proxy の詳細については下記のエントリを参照ください。
※参考: IEのプロキシとWinHTTP Proxy
以上。
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